岡山大学名誉教授、妹尾左知丸さんが考案した血管マッサージをご紹介しましょう。
妹尾佐知丸略歴:1915年岡山県生まれ。京都帝国大学医学部卒。日本細胞生物学会会長、日本病理学会会長、日本血液学会会長、国際細胞生物学会会長などを歴任する。 現在、岡山大学名誉教授、重井医学研究所名誉所長。 重金属中毒の研究経験から乳児ヒ素ミルク中毒を解剖所見から見つけた第一発見者でもある。 1988年、勲二等瑞宝章受賞。
本人自ら血管マッサージを20年実践し、この本を出版されたのがなんと91才の時です。
妹尾教授は病理解剖学を専門とし、生体の生命の源である細胞の生命を支える、血液や血管の研究に長く携わってきた経験からこのように述べています。
人体の細胞に栄養と酸素を運ぶ”血液”こそが、細胞の生命を保つ根源であり、血液循環を正常に保つことが、老化防止の本質である。
体中のすみずみまで血液を循環させ十分な栄養と酸素を細胞に与えれば全身の細胞は健康に生き続け人間はいつまでも若々しく健康でいられるということ。
妹尾教授が考案した「血管マッサージ」は動脈の表面に分布する血液拡張神経に外から刺激を与えてるというもの。刺激された部分の動脈は拡張し、その部分の筋肉に血液が流れます。つまり「血管マッサージ」で運動を代用するというものです。
動脈の表面の血液拡張神経に刺激を与える方法は、
皮膚と骨、骨と筋肉を上下左右にずらして、動脈を揺さぶるように動かして刺激するのがコツ。
皮膚をこするのではなく、皮膚をおさえたままずらすイメージで、筋肉の下を走る動脈を意識して動かしながら場所を変えていきます。「血管マッサージ」は皮膚をごりごり押したり強くさすったりしないで血流をあげます。
手技で行うマッサージ方法として、毛細血管を傷つけずに血流をあげる「血管マッサージ」は
誰でも簡単に出来るおススメのマッサージです。